毎年8月15日に静岡市の八幡神社で祭相撲が開催されていましたが、2009年に宮司が変わったことをきっかけに、長年親しまれてきた歴史に幕を下ろしました。 八幡神社は静岡市市街地中心部の南西から久能山東照宮への参道沿いにあり、祭神は八幡三所神(応神天皇、比売大神、神功皇后)となっている。 八幡神は、源氏の氏神とされていたので、平安時代末期頃から各地に勧請された八幡神社の1つだった可能性が高い。 しかし、この神社の敷地内には古墳も存在し、古代から聖地で会ったことは確かである。 勾玉等も出土していることから、神社裏の小山の一部も当地の有力者の墳墓であった可能性が高く、中世には山の上に「八幡山城」が築かれていた。 祭としての奉納相撲は、特別なきっかけがあって始まったものではないようだが、「古式土俵子供土付」や小学生力士たちを伴った「神幸行列」といった特徴から、鎌倉〜江戸時代の奉納相撲が伝承されているようだ。 |